交通事故分析結果と対策①
▼ 抑止目標設定
交通事故惹起者対策と全社的対策を同時進行してください!
発生した交通事故に対して、
・支店等を通じての発生情報提供
・事故惹起者への指導・教育
等だけで交通事故対策を終わっていませんか?
会社全体としての
「一つの事故形態」を抑止目標に設定し、事故惹起者等の対策と並行して行ってください。
▼ 交通事故分析、運転記録証明書により下記表の対策を検討
全社的 対策 | 交通事故・違反多発者向け 対策 | |||
抑止目標(事故形態)設定 例~バック、追突等 |
対象者 選考 | |||
●Web意識 づけ対象者 |
●ドライブ レコーダ 装着者 |
●実技講習 受講者 |
||
実施方法検討 |
●座学 対象者 全社員 |
▼
▼
●不安全行動は、違反や事故になつて現れます。
●「知っているが、理解していない。」「理解していないから行動できない。」
のです。➡ 基本を体験講習で理解させる。必要があるのではないでしょうか。
交通事故の分析内容
抑止目標の設定と会社全体の理解を得るために
「交通事故分析結果」と「運転記録証明書の分析結果」
を基礎データとして活用してください。
【やぶ管】
≫自社の交通事故を分析すると下記グラフに類似していませんか?
グラフは、
・3社約1,000人の過去5年間に発生した業務中事故
・原因が主に社員側にあり過失割合が50%以上の事故
・「ポールに当たった。」「壁に擦った。」等も含まれた事故
を分析したものです。
◎ 発生件数ではバック事故が35%と多発事故となっている。
◎ 人身事故率では、出会い頭時事故、右左折事故の交差点事故が70%を占めている。
◎ 被害総額では、追突事故が50%を占めている。
発生件数比率
人身事故発生率
被害総額比率
≫分析結果に基づいた抑止事故形態を決めてください。
① 会社として、発生件数か? 人身事故率か? 損害額か? どれか一点に的を絞った対策を1年間は実施してください。
「三つまとめて」という考え方もできますが、一点に的を絞る方が効果が上がります。
② 抑止事故形態が決まれば、
「運転記録証明書の分析結果」の違反項目内容の確認と、抑止違反項目の設定
をしてください。
違反内容
◎追突事故は→ 携帯電話、速度違反
◎交差点事故は→ 信号無視、一時不停止、通行禁止違反
◎バック事故は→ 信号無視、一時不停止、通行禁止違反
発生率はどうか?等を見てください。
▼交差点事故とバック事故は同じ違反項目?
どちらの事故形態も、防止行為「停まる。」「確認する。」ことが出来ていない。ことが交通事故の発生要因となっているからです。
▼「通行禁止」違反?
通行禁止標識は、ほとんど交差点に設置されています。一方通行や進入禁止等~ これらは交差点で一時停止し確認しておれば見落することもないのです。
下記グラフの「運転記録証明書の分析結果」内容に抑止事故形態の発生要因の違反が含まれていますので、交通事故抑止事故形態が決まれば、必ず違反抑止項目も決めてください。