交通事故は結果、原因は違反行為

 

02 交通事故は結果、原因は違反行為
 ▼人も企業も、
     違反発生率が高くなるほど交通事故発生率も高くなる。
   私の「交通事故に対する考え方」は、 交通事故は 結果  原因は 違反行為 にあるということです。
  交通事故が発生する要因は、
 運転者の違反行動 と  ▷ 好ましくない環境とが遭遇した時に発生します。

 
標識のある一時停止場所を考えてみましょう。
  ・・・ 右図 ・・・

左右が見にくい、人が来る。

自転車が来る。
等•••このような場所は、運転者にとって、好ましくない環境です。
この「好ましくない環境」との遭遇、出会は、
すべての運転者に機会均等で、避けることは出来ません。
   片や、此のような場所で運転者が、  

  ≫ 一時停止しない。 ≫ 左右を確認しない。

などの違反行動は、運転者自身が意識すれば出来ることです。
意識すれば ≫  するように導くのが安全対策
すなわち、管理者が業務中の交通事故データと、社員個々の運転記録証明書で、

 ① 実態のは握と分析    ② 分析に基づく対策と指導•教養

を実践することで、交通事故は軽減できるのです。

 

データが実証しています。
 下のグラフ、表を見てください。

 

①人の場合
   右のグラフは、

 自動車安全運転センター が行った

   23年度調査研究

 「 過去5年間の事故•違反回数別翌年の事故人員発生率」

 にデータを基に作成したグラフで、右下は、基礎データの内容です。

◯全国データから見ても、

 違反回数、事故回数が多くなれば、翌年の事故発生人員率も高くなっている事が分かります。

 ということは、事故原因である「運転者の違反行動」を「安全運転行動」に導けば、交通事故を抑止できるということになります。

 企業内での社員に対する指導も、
 交通事故は、結果 ▷原因は、違反行為

を基本に、また、グラフや表を根拠として指導を行えば説得力があるでしょう。

 また、5年間 無事故・無違反の者であっても、データでは、

  翌年の事故発生人員率は、

       0.4% 232人に1人

  が事故を起こし、違反をする人は、

             20人に1人

  となっていますので、指導・教養を忘れてはなりません。

 

②企業、事業所の場合

 

 企業、事業所の場合も同じです。
 グラフを見てください。
 このグラフは、

 自動車安全運転センター 大阪府事務所が、運転記録証明書をまとめて申請した企業に提供している

「運転記録証明書の分析結果Ⅱ」という資料内にあるグラフです。

 これは、「企業の安全度ランク表」というもので、
  ▷ 3,000の企業、事業所の一年間の違反発生率を10%刻みで

     A〜E(棒グラフ)に分類 し、その中にある企業の交通事故

     発生率(折れ線グラフ)表したものです。 

  これを見ると、企業も人の場合と同じく違反発生率が高くなる

  と交通事故発生率も高くなっています。
  ▷A・Bは安全意識が高く、D・Eのランクの企業は、安全

 意識が低いといえます。

▶あなたの会社のランクは? 一度、見てみてはいかがでしょうか。

■ 同業種比較資料

 自社の交通事故・違反発生率を比較したいのであれば、自動車安全運転センター発行の「運転記録証明書の分析結果」が現状では比較資料として活用できると思います。

 ただし、企業が運転記録証明書をまとめて一括申請しないと同資料は発行されません。

見本 表紙

見本 同業種等事故・違反発生率比較(抜粋)


 

▼ 自動車安全運転センター 大阪府事務所 が提供する業種別比較資料

 下記資料は、同事務所が運転記録申請企業及び説明資料に提供しています業種別、事故・違反発生率比較資料です。

 

 同事務所では50件以上で申請があった場合、下記資料データを使った大阪府事務所版「運転記録証明書の分析結果Ⅱ」が提供されています。

 同データの基礎となる内容は、平成24年から平成26年の3年間に、50件以上で大阪府事務所に申請のあった事業所の過去1年間データを集計・分析したものです。

 大阪府事務所以外で申請されて「運転記録証明書の分析結果」の提供を受けておられれば、下記の資料内の業種別発生率データと比較をしてみてください。

見本大阪府事務所版「運転記録証明書の分析結果Ⅱ」表紙

見本 同業種等事故・違反発生率比較(抜粋)

見本 同業種等違反項目別発生率比較(抜粋)


▼業種別交通事故・違反発生率比較資料

自動車安全運転センター大阪府事務所が「運転記録証明書の分析結果 Ⅱ」に使用している比較基礎データ   ▽ 画像クリックで拡大します。