≫ 証明書の利用理由 その1

 

企業が運転記録証明書を利用するようになった理由は、

 

① 交通事故を減らしたい。

② 社員の中に、無免許運転、飲酒運転などの悪質運転者が出た。

 

ことが主な理由になっています。

なぜなら、「運転記録証明書」は、 「見えない管理」「見える管理」にできる。
一つの資料だからです。

ただ言えることは、見える管理にできる【運転記録証明書】や【同分析結果】また、【社内事故データ】は過去の記録でしかありません。これらの資料を 社員の実態把握、社内表彰の裏付け資料

だけで終わっては一通630円が無駄になります。

 

こんな言葉も聞きます。

▶︎運転記録証明書を 取得したけど

    事故や違反が減らない。

▶安全運転コンテストに参加しても

 事故・違反が減らない。

等・・・

 これらの資料は、実態把握と、社員の意識付けを目的とした取得だと思いますが、そう簡単に意識改革はできません。

社員に証明書を手渡すだけでゼロになるなら、社内指示文書で事故も違反もゼロになっていることでしょう。

  また、都道府県や警察等が主催する安全運転コンテストやコンクールは、会社ぐるみで行える安全運転活動の場を提供しているだけなのです。

 コンテストを利用する企業や事業所は、管理者が中心となって積極的な交通安全活動を展開してこそ、社員への意識付けが図られるのではないでしょうか。

 

   右上のグラフを見ていただいても分かるように、3,000の企業、事業所の一年間の違反率で5つのグループに区分すると、違反発生率が高くなれば事故発生率も高くなり、AグループとEグループでは交通事故の発生率は約5倍もの格差が生じています。

 この違いは、どこにあるのでしょうか?

それは、企業・事業所が、会社ぐるみで安全運転活動を行い、社員の安全意識を高めたか否かの現れではないでしょうか。

 

▶すなわち

 【運転記録証明書】や【同分析結果】また、【社内事故データ】

 を有効に活用してこそ交通事故抑止が可能になり、活用•実践した効果は、

 翌年申請した【運転記録証明書】や【同分析結果】また【社内事故データ】が物語ります。

 

▶「効果的な安全運転教育の進め方」(物流技術研究会 研修テキスト)に、管理者向けの文章がありましたので参考にしてください。

 

管理者の陥りやすいヒューマンファクター(安全への過信)

○ 安全は、管理者の業務に含まれない。

○ 事故は、すべて作業者の「たるみ」によって発生する。

○ 教育したことは、すべてよく覚えていて、

           その通り実施できる筈である。

○ 全ての文書はよく読まれて、浸透している筈である。

○ 厳重に処分しておけば、再発は必ず防止できる筈である。

○ 「そんなことは常識である」といえば、誰でも理解し、納得する。

○ 自分の所だけは事故を起こして欲しくない。(神頼み)

○ 他の者は事故を起こさないのに、どうしてお前だけが起こすのか。